産業の空洞化が拡散…Uターン大企業、3年間で1カ所だけ=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.09.05 10:20
完成車メーカーに電装装備を納品していたA社は昨年生産設備を売却して廃業した。年間4000億ウォン台(約373億円)の売り上げを記録していた会社だったが完成車メーカーの国内生産減少で供給物量は年々減少の一途だった。同社代表だったBさん(54)は「あと何年かは事業を続けられたが、被害がもっと大きくなる前に止めるのが道理にかなっていると判断した」と話した。
韓国企業のオフショアリング(生産施設の海外移転)に伴って国内産業の空洞化が進んだことで、中小・中堅企業の仕事不足、雇用減少など副作用が大きくなっている。産業研究院が4日、韓国自動車部品協同組合や金融監督院電子公示システムなどを分析した結果、非完成車系列の自動車部品メーカーの昨年の売上額は前年比11.7%も減少した。産業研究院のイ・ハング先任研究委員は「海外に一緒に進出できなかったり進出したとしても部品供給が減ったりした中小部品企業の収益性が悪化したもの」と説明した。