円安に無防備…月10億ウォン失う韓国企業も(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.01.24 10:27
競争力がある会社までがこのようになったのは、為替リスク管理がしていないからだ。輸出額1000万ドル以上の企業は70%以上が為替リスクを管理している。しかし中小企業で為替リスクを管理しているのは15%(韓国貿易保険公社の調査)にすぎない。
これは「KIKO」事態の影響が大きい。08年の世界金融危機で韓国ウォンは大幅に値下がりした。当時、企業の間では「KIKO」という派生商品が人気だった。この商品は、為替レートが一定範囲内で動けば為替差益はもちろん、追加で利益が得られる商品だ。その半面、為替レートが一定範囲を抜け出せば、契約した金額の2、3倍を企業が銀行に支払ったり、契約取消で為替差損をそのまま抱え込む。損失をばん回するために追加で派生商品に投資し、二重被害を受けた会社もあった。
このため優良電子会社だったテサンLCDは持ち株の価値が5年間で400億ウォン台から15億ウォン台に減った。モジェム・モボ・サラコムなど有望な企業はKIKOのため財務状態が悪化し、株式市場から姿を消した。ロマンソンなど219社が訴訟を起こし、うち32社が最高裁に上告した状態だ。