韓国居住外国人に向けた銀行の熱いラブコール(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.05.12 16:22
京畿道安山市(キョンギド・アンサンシ)のウリィ銀行元谷洞(ウォンゴクドン)支店は日曜日の10日も営業していた。午前10時にオープンした直後から顧客が集まり始めると、いつのまにか待機の列が建物の外まで長く続いた。キム・ジャンウォン支店長(43)は「平日に銀行に来られない外国人労働者たちのために日曜と公休日も営業している」と話した。外国人労働者の密集地域である元谷洞には、ウリィ銀行だけでなく新韓・ハナ・国民など主要な都市銀行も先を争って特化店舗を開いた。インターネット・モバイルバンキングに押されて銀行支店が統廃合されているほかの地域とは事情が違う状況だ。
国内に居住する外国人に向けた銀行のラブコールが熱い。銀行圏の外国人の顧客数はすでに500万人を軽く超えた。昨年末基準で主要な7都市銀行(新韓・国民・ウリィ・ハナ・外換・農協・企業)の外国人顧客の数を合わせると563万2812人だった。韓国の人口(5100万人)の10分の1規模だ。もちろん1人の外国人がさまざまな銀行を利用するケースが多く重複計算された数字だ。だが、この程度なら単なる「隙間市場」レベル以上だというのが銀行の見解だ。何より成長スピードもはやい。2013年末の497万人から1年間で66万人ほど増えた。2000年代中盤以降、就職・結婚・留学・観光など多様な目的で滞在する外国人が増えながらだ。収益性の鈍化で海外市場の進出を急ぐ銀行にとってはつまり「韓国内海外市場」といえるのだ。ある都市銀行のマーケティング部長は「外国人顧客数を集計して管理し始めたのがわずか5年前のことなのに、いつの間にか逃すことのできない最も重要な市場になった」と話した。