「韓国でキム・ヨナと一緒に行動すると、あたかもダイアナ妃と一緒に旅行しているような感じだった」（ブライアン・オーサー・コーチ）

「キム・ヨナのフリー演技はまるでプリマバレリーナのように優雅だ」（ニューヨークタイムズ）

米有力日刊紙ニューヨークタイムズが１５日（以下、日本時間）、日曜スポーツセクション１面でキム・ヨナ（２０、高麗大）を紹介した。ニューヨークタイムズはキム・ヨナを「フィギュアスケートのメガスター」と表現した。

キム・ヨナを指導しているオーサー・コーチはニューヨークタイムズとインタビューで「キム・ヨナと外出する時はダイアナ妃と一緒にいるようだった。しかし（練習をしている）カナダのトロントではそうではない。それで練習に集中できた」と述べた。同紙はキム・ヨナの練習の姿と成長過程、また韓国での人気を詳しく伝えた。

ニューヨークタイムズはキム・ヨナの演技を称賛した。「００７メドレーに合わせたキム・ヨナのショートは観客を熱くさせた。彼女はセクシーで自信に満ちたボンドガールを演じる。ジョージ・ガーシュインの曲を使ったフリーではプリマバレリーナのように優雅な演技をする」と評価した。

同紙はキム・ヨナが今回のオリンピック（五輪）フィギュアの最も有力な優勝候補と紹介し、「この数十年間キム・ヨナのように強力な優勝候補はなかった」と報じた。表面上は華麗な照明を受ける優勝候補だが、キム・ヨナの負担感が大きいという点も欠かさなかった。オーサー・コーチはインタビューで「韓国人の期待が大きいためキム・ヨナが大きな負担を感じている」と明らかにした。

キム・ヨナのインタビュー内容は、ニューヨークタイムズがホームページで紹介したキム・ヨナのジャンプ分析映像でも確認できる。この映像で、キム・ヨナは「もし金メダルを取れなければどうするのか」という質問を受けると、大きく笑いながら回答に困った表情を見せた。そして「どんな結果になってもそれを受け止める準備ができている。もし金メダルを取れなかったとしても大きく失望することはないだろう」と淡々と答えた。

ニューヨークタイムズが紙面を大きく割いてキム・ヨナを紹介したのは回が初めてではない。１１日のバンクーバー冬季五輪特集版では２面の特集紙面の半分ほどを使ってキム・ヨナのジャンプを詳細に分析した。