「韓国人は子どもみたい」…その137年後の習近平の歴史攻勢(2)

「韓国人は子どもみたい」…その137年後の習近平の歴史攻勢(2)

2017年12月07日10時58分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  習近平の中国の夢は躍動的だ。「中華民族の偉大な復興」は彼の夢だ。彼は「中国という獅子はすでに目覚めた」と述べた(2014年3月)。その言葉はナポレオンの警戒心を引用した。ナポレオンは「眠れる獅子の中国が目覚めれば世界を震撼させるだろう」と語った。中国の夢の韓半島(朝鮮半島)の部分は独占的な影響力の回復だ。中国は日清戦争(1994-95年)の敗北で韓半島から撤収した。それは長い中国の歴史で初めての経験だ。それだけに喪失感は大きい。復元は中国リーダーシップの歴史的な悲願だ。

  新中国の建設者、毛沢東はこのように誓った。「『悲しい、中国は将来滅びるのだろうか』で始める本を私は記憶する。その本は朝鮮と台湾に対する日本の征服、中国の宗主権喪失を書いている。国を救おうと努力することが義務だと自覚した」(エドガー・スノー『毛沢東自伝』 『中国の赤い星』)。この本を翻訳したシン・ボクリョン元建国大教授は「毛沢東の歴史的義務は韓半島での宗主権回復」と語った。

  毛沢東の内戦の相手は国民党政府の蒋介石だ。1943年11月、米・英・中の指導者によるカイロ会談が開かれた。蒋介石は中国代表だ。米大統領ルーズベルトはこのような評価を残した。「(蒋介石総統に会ってみると)終戦後に中国が満州と韓国の再占領を含む広範囲な野心(wide aspirations)を持っているのは疑う余地がない」。それは米国務省の秘密記録(FRUS)に入っている。「野心」は毛沢東の念願と同じだ。カイロ宣言に韓国の自由独立条項が入った。ルーズベルトが条項挿入に主導的な役割をした。「蒋介石がその条項を入れた」という常識は誇張された伝説だ。蒋介石は助演だった。<カイロ会談70周年パク・ボギュンの「現場の中に」、中央日報2013年11月16日>

  習近平は誓う。「国が強大なら、覇権を追求するという古い論理に同意しない」と述べた。しかし韓国のTHAADと南シナ海領有権紛争ではそうでない。中国の戦略的利益が衝突するところだ。そこには覇権的威勢があふれる。中国外交の利害の計算は精巧だ。イ・セギ韓中親善協会長は「韓国人は不義に耐えられない、中国人は不利益に耐えられない」と述べた。

  THAAD論争で韓国外交の選択は後退だ。中国のTHAAD報復は拙劣で不当だ。韓国政府の対処は甘い。世界貿易機関(WTO)に提訴もしない。韓国は自発的に「3不(NO)」の足かせをはめた。その内容は▼THAAD追加配備を検討しない▼米ミサイル防衛(MD)システムに加わらない▼韓日米の軍事同盟はない--だ。しかし中国はTHAAD使用制限の「1限」も持ち出す。大国に従えばその状況はずっと続く。卑屈ならさらにみずぼらしくなる。中華の伝統的な朝貢気質がよみがえる。THAAD葛藤は「封印」されない。そのような姿が繰り返されれば、外交の乱調と敗走につながる。

  中国の経済・軍事力は強い。しかし韓国は自ら臆している。30年前の韓国社会の主役たちは果敢だった。彼らは産業化と民主化の初期世代だ。その世代が築いた10年間は韓中関係で神話を残した。その10年は1988年ソウルオリンピック(五輪)前後から97年IMF(国際通貨基金)通貨危機の前までだ。88年前後に共産圏が開かれた。半島の北側は韓国人の辺境だった。北方外交は攻勢的だった。企業家は進取と挑戦で武装した。中国は韓国の産業化を学ぼうとした。北京で韓国人は祖先の事大意識を払拭した。その風景は中国との数千年の関係で空前絶後だった。

  韓国は中国の沼にはまった。韓国外交の評判は崩れた。香港新聞サウスチャイナモーニングポストは「中国は韓国のTHAAD問題で銃一発も撃たずに(without firing a shot)勝った」と伝えた。韓国は中国と親しくしなければいけない。しかし堂々たる友好でなければいけない。そうしてこそ国際社会で待遇を受ける。それが韓国外交の挑戦課題だ。

  韓国外交は中国を正しく知らない。そのために判断を誤る。青瓦台(チョンワデ、大統領府)の期待数値は大きく外れる。外交の再構成が強く求められる。出発点は「知彼知己」だ。習近平の歴史攻勢に対する緻密な分析がなければいけない。中国の歴史的悲願を精巧に点検しなければいけない。それが青瓦台・外交部の緊急宿題だ。文大統領の13日の中国訪問はそのような姿勢で進めるべきだ。

  パク・ボギュン/中央日報コラムニスト

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