北「決めた海路だけ通れ」軍事的衝突の責任回避か(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2009.12.22 09:14
北朝鮮海軍司令部が21日、自分たちが一方的に引いた西海(ソヘ・黄海)軍事分界線内水域を平時海上射撃区域として宣布したのは、韓国の北方限界線(NLL)を無力化しようとする強度な圧迫戦術とみられる。停戦協定が締結された1953年以来、南北の海上の境界になってきたNLLは北側が主張する分界線のずっと北にあるだけに北側の今回の主張は韓国の船舶が出入りする水域を相手に海上射撃をするというものだ。北朝鮮がこのように脅威の水準をあげたことはこれまでになかった。
北朝鮮がこれを実行に移せば西海上で緊張度が高まるほかない。西海岸を行き交う韓国艦艇はもちろん、漁船や旅客船までも北朝鮮の軍が撃った海岸砲で被害を受けることがあり得るからだ。南北間軍事的衝突が海上での交戦を超える可能性も排除できない。コ・ユファン東国大学教授は「北朝鮮は韓国の軍事活動と漁労活動を制約するという意図をもっているようだ」とし「西海岸で緊張事態を造成し、NLLを紛争地域化して無力化を試みようとするものとみられる」と述べた。