【社説】現場とかけ離れた認識を見せた文大統領の対談
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2019.05.11 11:55
文在寅(ムン・ジェイン)大統領が就任2周年を迎えてKBS(韓国放送公社)と対談した。対談で見せた国政全般に対する大統領の現実認識は国民の認識とかけ離れているという感じだった。特に経済問題に関してはこうした印象がさらに強かった。経済の悪化にため息をつきながらも、有利な統計を持ち出して政策の正当性を主張した。「時間が経てばうまくいく」という根拠のない楽観主義を見せ、具体的な解決策の提示は不足した。
文大統領は急激な最低賃金引き上げの副作用を意識して速度調節を示唆した。その一方で「最低賃金引き上げで雇用市場の中に入ってきた方々の給与などは非常に良くなった」とプラスの側面を強調した。所得主導成長という政策基調を変える考えがないことを明確にしたのだ。