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【時視各角】潘基文氏、玉の輿に乗れば滅びる=韓国(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.05.27 17:24
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これまで政界にもっともらしく流布していた朴大統領の潘基文支援説は風説だという主張だった。親朴派の潘基文推戴説も一方的な求愛だというニュアンスだった。あにはからんや朴大統領をよく知っている人ほど「朴大統領は自ら権力行使と身動きの幅を狭めるような後継者指名といった行動をするはずがない」と話す。潘総長は朴大統領の無関心に焦燥感を出しているかもしれない。済州発言はその焦燥感の表出の可能性がある。それならば彼は、朴大統領との駆け引きで負けていることになる。

現在、潘基文氏が確保している政治資産は、金鍾泌(キム・ジョンピル)氏よりも大統領選挙の高みに近づいていると信じる忠清道(チュンチョンド)の有権者の団結力だけだ。潘総長は、朴大統領の一方性と親朴の派閥性が支配する今のレベルのセヌリ党に入れば一発で終わってしまうかもしれない。大衆の支持は下がり抜け出すことのできない政争の泥沼でさ迷うだろう。彼がセヌリ党に入るのであれば、リフォーム以上の再創党を片づけなければならない。親朴派の玉の輿に乗れば滅びるのが常だ。反対に親朴派の分裂的・覇権的文化と戦争をする覚悟をしなければならない。政治の実力を育てなければならない。潘基文氏にそのような創意と勇気があるだろうか。

 
済州懇談会を終えながら私は潘総長が「世界の中にそびえ立った韓国」だけを話しているという物足りなさを感じた。祖国から10年間離れていたためか「低成長と不平等に苦しむ韓国」に対してはよく分かっていなかったり観点が弱かったりした印象を受けた。有権者は潘基文氏がなぜ大統領に挑戦しようとしているのか理由を知らない。来年初め、この問題に対する答を出すことから潘基文氏の権力意志は1つずつ証明されなければならないだろう。

チョン・ヨンギ論説委員


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