【コラム】北東アジアの悩み、黄砂=韓国
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2015.03.03 13:39
最近、家族と一緒に全羅南路木浦(モクポ)を旅行した。遺跡を回り、釣りをするなど、楽しい時間を過ごした。しかし想像もしていなかった問題が発生した。木浦に到着した初日は夜空にあふれるような星を鑑賞できるほど澄んだ空だったが、翌日朝から黄砂のために景色がかすんだ。天気は曇っていないが、儒達山(ユダルサン)に登って見えたのは黄砂だけだった。突然の変化に驚いた。黄砂が人体に有害だということを知っていたからだ。旅行を後悔するほどだった。心身を癒やすための旅行がむしろ健康を害する状況になったのだ。
韓半島(朝鮮半島)の南西側に位置する港町の木浦がこういう状況であれば、ソウルなど大都市はいうまでもない。当時、インターネットを通じて「空気健康指数」をチェックすると「健康に良くない」だった。
もう大気汚染問題はソウルなど大都市だけの問題でない。実際に経験したように地方の海岸都市の木浦でも深刻な状況だ。さらに最近の黄砂は季節に関係なく発生する。年中表れる現象だ。黄砂に含まれる物質のうち最も致命的なのが微小粒子状物質(PM2.5)。直径が2.5マイクロメートル以下の物質で、重金属や化学物質などが主な成分だ。人体に入る場合、肺・心臓などに浸透し、深刻な病気を誘発するおそれがある。