【コラム】中国の歴史的悲願(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.09.29 15:21
中国外交は心の中で韓国を下に見ている。その内部には中華のDNAが含まれている。だが、我々の責任も大きい。北朝鮮が核実験をすれば韓国は中国にしがみつく。北朝鮮に圧力を加えてほしいとお願いする。これに対する中国の外交家・学界の反応はほぼ同じだ。彼らは韓半島の非核化を強調する。そしてこのような言葉を付け加える。「韓国人は同じ民族だからあなたたちこそ北朝鮮のことを一番よく知っているではないですか」。--その言葉の中には嘲笑が含まれている。外交は人間関係と同じだ。過度な依存と相次ぐ要請は軽蔑を生む。
核は絶対武器だ。だが、韓国社会の安保不感症は相変わらずだ。自主安保の闘志は乏しい。政界は独自の対応策づくりを面倒臭がる。一部では「安保は米国、経済は中国」の分離対応をまだ信じている。それは暇な発想だ。非常時には有効ではない。韓国式の用米・用中戦略(米国と中国を活用する戦略)は錯覚に過ぎない。強大国はバカか。米中はそのような分け方を日和見主義外交として見ている。国際政治は慈善の舞台ではない。安保は経済だ。北朝鮮の核脅迫の中でこの2つのことは分かたつものではない。