金日成は７３年に訪朝したブルガリアのジフコフ国家評議会議長との対話で、「文化革命当時、中国が朝中国境地帯で大型スピーカーと広報手段を動員した大々的な広報戦を北朝鮮を相手に行った」とし「息子（金正日）が国境地帯を訪問して戻り、『一晩も眠れなかった』と話していた」とも語った。また中国がソ連と軍事的な葛藤を続けた当時、中国軍１００余人が無断に北朝鮮領土に侵入したという事実にも言及した。

しかしこうした対話から約４０年が過ぎた２０１１年、韓国と北朝鮮の国力は比較にならないほど大きく開いた。金日成の期待とは逆に、韓国は北朝鮮に比べて経済的、軍事的にはるかに富強になった。

韓国銀行（韓銀）が２日に出した２０１０年北朝鮮経済成長率推定値によると、北朝鮮の１人当たりの国民総所得（ＧＮＩ）は１２４万ウォンで、韓国（２４００万ウォン）の約２０分の１にすぎなかった。

貿易規模の差はもっと大きい。北朝鮮は２０１０年の１年間、４１億７０００万ドル分を輸出入した。韓国は８９１５億９０００万ドルだった。北朝鮮の２１３．８倍にのぼる。産業構造も韓国に比べて後進的だ。北朝鮮産業構造は依然として農業（２０．８％）・鉱業（１４．４％）比率が大きく、サービス業（５８．２％）・製造業（３０．６％）中心の韓国とは大きく異なる。


４０年前に「韓国には負けない」と話していた北朝鮮経済、今は…（１）