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平壌のマンションのベランダから窓ガラスが消えた理由

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.02.07 17:28
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北朝鮮平壌市(ピョンヤンシ)のマンションのベランダから窓ガラスが消えた。 このため冷たい風がマンションに入り込み、住民が寒さに震えているという。 「開かれた北朝鮮放送」は7日、北朝鮮平壌市の消息筋を引用し、「金正日(キム・ジョンイル)が平壌市のマンションのベランダを覆っているビニールやガラスをすべて取り除くよう指示し、住民の不満が高まっている」と報じた。

平壌の消息筋によると、最近平壌市を視察した金正日が各世帯の窓がまちまちであるのを見て、「人が住む家でなくウサギ小屋のようだ。 外国人が世界文明の都市である平壌を見て笑う」と話したという。 また「すぐにベランダを覆っているビニールとガラスを取り除け」と指示したと、北朝鮮消息筋は伝えた。

 
北朝鮮のマンションのベランダにはもともと窓がなかった。 レンガを胸の高さまで積み上げ、ベランダには金正日花などを育てていたという。 しかしこの数年間、平壌の電気事情で暖房が十分に稼働せず、住民がベランダにビニールやガラスを設置して暖房効果を高めた。

こうした金正日のガラス撤去指示が出ると、住民は「燃料もないうえ、これ(ガラスやビニール)までなくせというのは、国民に凍死しろということか」と不満を表しているという。 こうした不満が高まると、中央党は主要道路周辺のマンションにのみガラスを提供する方向に転換した。 その代わり木の窓枠でなくアルミニウムの枠にしなければいけないという条件をつけた。 やはり美観のためだ。 住民は「ガラスより窓の枠がもっと高い」とし「誰が(窓を)付けられるのか」と反発している。 もちろん道路周辺でない他のマンションの世帯はベランダの窓を取り除かなければいけないと、消息筋は伝えた。

しかしやや変化した姿は表れている。 過去には党の政策に反発すれば直ちに強制追放措置が取られたが、今は北朝鮮当局が住民の不平にある程度反応しているという点だ。 消息筋は「住民の忍耐力が限界に達していることを政府も分かっているようだ」と伝えた。

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