両首脳が会ったのは最後の機会、トニー・タン・シンガポール大統領が主催したレセプションだった。葬儀が終わった後、世界各国から訪れた弔問使節に謝意を表すためにシンガポール側が準備した席だった。

先に近づいたのは安倍首相だった。安倍首相は２１日にソウルで開かれた韓日中外相会談を話題にし、朴大統領もこれに答える姿を見せた。特に朴大統領が言及した「外相会談の合意事項」は３カ国首脳会議の開催を意味する。外交部の当局者は「３カ国会談の開催を希望した日本は、会議の成功後、いくつかのチャネルで我々に謝意を表した。安倍首相も同じ意を直接伝えた」と述べた。

青瓦台によると、朴大統領は米中の弔問団とも会った。クリントン米大統領、キッシンジャー元国務長官、ドニロン元大統領補佐官（国家安全保障担当）らだ。米国側は朴大統領に「韓米同盟を評価し、同盟強化のために今後、知恵と必要な支援を提供する」という意向を明らかにした。朴大統領も笑顔で応えた。

朴大統領は中国の李源潮国家副主席と韓国が参加を発表したアジアインフラ投資銀行（ＡＩＩＢ）について対話した。李副主席が「韓中自由貿易協定（ＦＴＡ）仮署名を祝い、ＡＩＩＢも緊密に協力しよう」と述べると、朴大統領は「ＡＩＩＢが成功するようよく協議していこう」と答えた。

◆日本メディア、韓日首脳の対話に関心=日本メディアは朴大統領と安倍首相の対話をインターネット版で速報で伝え、大きな関心を表した。時事通信は韓国メディアの報道を引用し、「安倍首相が朴大統領に近づいて対話をした」と報じた。読売新聞もソウル発の記事を通じて両首脳の対話を伝えた。日本政府の公式反応はなかったが、菅義偉官房長官が３０日の記者会見で立場を明らかにするとみられる。


朴大統領に近づいた安倍首相「３カ国外相会談の成功に感謝」（１）