【社説】あまりにも低いレベルの合意、非核化の道は遠い=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.06.13 14:37
シンガポールでの大談判を控えて北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は「ナンバープレートのないベンツ」に乗って「夜行」した。6月11日午後9時ごろ(以下、現地時間)ホテルを出発した彼の専用車が向かったのはマリーナベイ・サンズホテルだった。57階建てホテルのスカイパーク展望台でシンガポールの夜景を見下ろして彼が何を思ったのかは分からない。金委員長はシンガポールに到着した後、極度に言葉を控えた。しかし「言葉」より「足」を見るべき時がある。
彼は昨年12月初め、氷点下20度を下回る寒さの中、白頭山(ペクドゥサン)の天池に行った。後に彼の「天地構想」は韓半島(朝鮮半島)情勢の大反転を開く「新年の辞」と平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック(五輪)参加として表れた。何か重大な決心をする時に高いところに登る習性がある金委員長だ。金委員長が夜の外出を終えて宿舎に帰ってきた時間は午後11時21分だった。妹の金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長が半歩ほど後ろから密着随行した。中央日報の記者がホテルのロビーで目撃した金委員長の表情は決断を終えた人のように見えたという。