【時論】統一史料の体系的な収集・管理が必要(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.09.18 15:34
「過去は序幕だ」という言葉がある。シェークスピアの戯曲に出てくる言葉だが、米国国立文書館の前に設置された造形物にこの警句が刻まれている。過去は現在に影響を及ぼす序幕という意味だ。過去・現在・未来の関連性、過去を整理することが持つ重要性を一言で表している。西ドイツの東方政策を主導した人たちは統一を一度の会談や合意で達成されるものではなく、多くの中間段階と手続きを踏む過程であることを強調した。統一を一つの過程と考える時、その序幕を開くことは何だろうか。
何よりも韓半島(朝鮮半島)分断の現実の内と外、統一のための韓国人の意志と努力を見せる統一史料を、政府レベルで収集して管理する作業が必要だ。統一史料には韓国政府が生産した文書だけがあるのではない。韓半島の分断は冷戦など国際的な問題と結びついて発生し、維持された。韓半島の統一はかつて国連総会に毎年上程される国際的な争点だった。外国政府および国際機関、民間機関が所蔵する関連資料に対する体系的な実態把握と収集が必要だ。