安倍政権の風向計の役割…日本首相政務秘書官に任命された井上義行氏
先月9日午前9時、東京・永田町の首相官邸。 韓国の潘基文(パン・キムン)外交通商部(外交部)長官一行ꪂ待っていた接見室に安倍晋三官房長官が現れた。 潘長官と安倍長官の隣には慣例通り羅鍾一(ラ・ジョンイル)駐日大使と大島正太郎駐韓日本大使が座った。 目を引いたのは、大島大使のすぐ隣の席に6カ国協議日本代表の佐々江賢一郎アジア大洋州局長など高位官僚ではなく、見慣れない40代の秘書官が座ったという点だ。
彼の名前は井上義行氏。43歳。職責は官房長官政務秘書官。 安倍氏が「寝食を忘れて、私のために、そして国のために情熱を注いで仕事をしてくれる」と、絶対的な信頼を置く人物だ。 米国のブッシュ大統領の策士であるカール・ローブ大統領次席補佐官に例えて‘日本のカール・ローブ’と呼ばれる。 安倍氏が先週末、内閣人選構想のために外部との連絡を絶ち、富士山ふもとの別荘に行った時も井上氏が唯一同行した。