【中央時評】朴大統領に引きずられるメディア(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.01.14 08:09
国家指導部が特定地域に偏るのは、公務員はもちろん社会全般にマイナスの影響を与える。地域感情という濁水は上から下に流れる。指導部に偏りがあれば、中・下位職も剥奪感を感じる。このような情緒が生じれば、公務員は改革に消極的になる。こうした情緒は家族と知り合いを通じて社会に広がる。実際、被害がなくても関係がある人たちは情緒だけでも大統領に対して冷笑勢力に変わる。大統領が正しい話をしても聞こうとしない。こうした点をよく知っているため、朴大統領も不偏不党人事を公約したのではないのか。
記者が尋ねると、大統領は便宜的に答えた。能力を中心に人を選んでみると、ある時は一方に、またある時は別の方に人が集まるといった。しかしこれは実情と合わない返答だ。この政権が発足して以来、嶺南以外の方に人事が傾いたことはない。大統領の返答は湖南の人には納得しがたい。なら、記者が当然、後続の質問を投げかけるべきだった。「いつ嶺南以外に傾いたことがあるのですか」。
記者の後続質問がないため、多くのことがそのまま済まされる。後続の質問をできないのは根本的に朴大統領のためだ。大統領が会見を1年に1回しかしないため、時間がなく、後続の質問ができない。