【中央時評】いったい李明博大統領はなぜ執権したのか2-(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.10.17 15:59
対北朝鮮送金を一方的支援だとしても、李明博政権の問題は深刻だ。金剛山観光客殺害、2度目の核実験、韓国哨戒艦「天安」爆沈が続いた任期中に、前政権より多く送金した自己否定に陥るからだ。人道的な支援は李大統領が候補の時期から北核問題と関係なく続けると主張していたため、一方的支援に含めていないのは明らかだ。しかし実際は人道的支援部門こそ、李明博政権に入ってから、経済交易および対北朝鮮送金とは違って急減した。一方的支援でない部分を減少させた、やはり自己矛盾だった。
もし一方的支援談論が「対北支援が核兵器になって返ってきた」「安保危機を増大させた」という主張なら、前政権の政策とともにより精密に分析しなければならないが、李明博政権の論理に基づくと、経済協力、送金、人道的支援でなければ安保態勢と国防政策が残る。しかしここでも自己矛盾は続く。安保の弱化だ。李明博政権は初めて、一つの政権で2度も北朝鮮の核実験を経験した。さらに韓国哨戒艦「天安」爆沈を通じて北方限界線(NLL)南側に深く侵入される安保虚弱を露出した。地上砲撃で軍人と民間人が同時に犠牲になったのも李明博政権が唯一だった。