【中央時評】金正恩コード(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.07.13 15:42
金正恩(キム・ジョンウン)はなぜ核・ミサイル挑発を続けるのか。彼は何を狙い、何を恐れているのか。いかなる対北朝鮮政策や宣言を出す時も、まずは必ずこの質問に対する答えから探さなければいけない。もし金正恩の内心を貫く「コード」を見つけて利用することができなければ、「核凍結を入口、非核化を出口」と考える文在寅(ムン・ジェイン)政権の政策は一歩も踏み出せないかもしれない。北朝鮮を核交渉に引き出すことができないからだ。
金正恩は「核・経済並進路線」を国家発展戦略として前に出している。韓国ではこれを政治的プロパガンダ程度で見たりもする。しかしこれは金正恩の激しい生存コードだ。核とミサイルの「2次打撃能力」があれば外部からの脅威を除去でき、経済問題を解決すれば内部の挑戦もなくすことができるという判断のもと、この路線で長期独裁をするという意図だ。そしてこのコードを住民の心に注入し、核と経済は独裁者のためでなく自分たちのためのものと信じさせようとした。しかしこの過程で自分が何を恐れているか、その特級秘密を漏らす失策を犯した。