【コラム】韓国経済、再び始めよう(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.09.05 08:52
私が通っていた素朴な食堂が閉店した。商売が瞬間的にうまくいくのを見た建物の主人が家賃を大幅に上げると言ってからだった。その食堂の近くにあった屋台も撤退した。お客さんがいないからだ。食堂は家主の横暴で、屋台は庶民のふところ事情の悪化で店を閉めたのだ。
製造業も大変なのは同じだ。多くの中小企業が不渡りで苦しんでいる。その原因の1つは大企業の中小企業に対する各種の不公正行為だ。大企業も営業利益で利子も出せないのが茶飯事だ。韓国経済は1997年の外国為替危機以降、最大の危機だ。単なる景気の問題ではない。実力も足りない。先進国をまねていた追撃型の成長だった頃はそんなに難しくなかったが、今や相当追いつき競争は侮れない。彼らは情報技術革新と第4次産業革命ではるかに先んじている。