【噴水台】「敵というには複雑微妙」=韓国

【噴水台】「敵というには複雑微妙」=韓国

2015年09月03日14時48分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  ハイサム・ハサネイン。エジプトの青年だ。名前は重要でないかもしれない。彼はイスラエルのテルアビブ大を卒業した。

  エジプト-イスラエルの併置が異質感を与えるかもしれない。その通りだ。彼がテルアビブ大に進学するといった時、家族は引き止めた。母は恐怖を感じたという。エジプト人なら誰もイスラエルに対して好感を抱かない。

  両国は4回も戦争をした。この中に1967年の六日戦争と73年のヨム・キプール戦争がある。6年差の戦争はあまにも違った。六日戦争は言葉は6日でも実際は3時間でイスラエル空軍がエジプトなどアラブ4カ国の空軍を絶滅させた。73年にはイスラエルのマジノ線であるバーレブラインがエジプト軍によって崩された。忘れるにはまだ長く経っておらず、また致命的だった。さらにパレスチナ問題までが重なった。ハサネインもテルアビブ空港で「なぜ来たのか」という質問を受け、冗談半分で「ユダヤ人が悪いというので本当にそうなのだろうかと思ってきた」と答えたほどだった。

  その彼が変わった。「親イスラエル」となり、卒業演説を通じて明らかにした。ユダヤ人、ムスリム、ベドウィン、キリスト教徒が入り混じって生きる多元主義的なイスラエルを見たからだった。エピソードも紹介した。あるアラブ系イスラエル人の女子学生が「アラブ国家がイスラエル製品に対して不買運動をするべきだ」と熱弁したという。通りすがりの8歳の子どもが女子学生のふところに飛び込んだ。ユダヤ人の弟子だった。女子学生も歓迎した。あたかも姉弟のようだった。彼は「紛争がいくら深くても人間愛が先立つ」と語った。そしてこのような話もした。「人生は逆説と複雑多技で満たされている。どれ一つとっても単純なものではない。時々見えるものがすべてではない。いくら経験が豊かで多くのことを学んでも、もっと深く悩まなければいけない」。

  日本が思い浮かんだ。私たちに誰かが「日本と北朝鮮がサッカー試合をすればどちらを応援するだろうか」と尋ねれば、100人に99人は日本を選ばないだろう。情緒的には日本が敵性国だ。しかし東海岸の大砲は一つも南東側に向いていないのが現実だ。安保では日本は友邦に近い。

  安倍首相の言行や極右新聞の産経の記事が問題になったりするが、その安倍首相の安保法案に反対して外に出てきた日本人が12万人であることも事実だ。また安倍首相の歴史関連の言行に冷笑的な村上春樹もいる。ただ憎んでばかりいるほど日本は単純でない。ハサネインにとってイスラエルがそうであるように。

  コ・ジョンエ・ロンドン特派員
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