韓国、ベネチア・ビエンナーレ国際建築展で初の金獅子賞受賞(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.06.09 10:00
決め手はコンテンツの深さと密度だった。内外から参加する作家の作業をバランスよく構成した。イデオロギーと空間、都市、暮らしの相関関係を参加作家の数だけ多角度で見ようという戦略だった。例えば米コーネル大学建築学科教授を歴任したソ・イェレが多様な南北関連活動をダイヤグラムで視角化した「アクターマップ・オブ・コリア」は、「こうした作業をする作家がいたんだな」という嘆声を起こさせる。建築家の視角で再構成した南北関係網地図として読まれた。
1940年代の平壌(ピョンヤン)の風景を入れた外国写真作家(ウラジミール・グドフ)の写真から、2004年のソウル・清渓川(チョンゲチョン)の工事写真(アン・セグォン)、平壌のアパート開発図面(イム・ドンウ)、21年間北朝鮮の日常生活を観察してきた英国人コレクターのニック・ボナーが所蔵した写真、平壌の建築家が描いたユートピアの風景などが、南北が歩いてきた異なる生き方の軌跡を再確認させる。