【コラム】“ネット先進国”韓国の若者がなぜ壁新聞に引きこまれたのか(2)

【コラム】“ネット先進国”韓国の若者がなぜ壁新聞に引きこまれたのか(2)

2014年01月30日16時30分
[ⓒ 中央SUNDAY/中央日報日本語版]
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  支持者は大字報がより真実味がある疎通手段であり、インターネットの匿名性がなく、参加の敷居が高いという点に注目する。大字報は公共場所に貼らなければならず、概して自分が誰かを明らかにするのが慣例だ。サイバー戦士より勇気が必要だ。実名を使うこともねつ造を防止する安全装置として作用する。韓国国家情報院が前回の大統領選挙当時、匿名で反野党コメントを書き込んだことが明らかになり、オンライン討論への疑いを招いたのとは対照的だ。

  大字報の言語はオンラインフォーラムの文法とは違う。韓国のように位階秩序が強い社会で、インターネットの匿名性は誇張の語法で綴られるが、大字報は真実味を帯びる。

  50年前まで韓国は共同体中心の農耕社会だったが、今日は都市的な疎外および個人主義が蔓延した。オンライン疎通はこうした共同体意識の破壊を時には加速化させ、拡大させた。「安寧ですか」という質問には、人々が懐かしがる「昔の韓国」の価値、すなわち共同体を大切にして他人に配慮する価値が溶け込んでいる。

  紙の大字報が流行しているというのは、韓国がオンラインを捨てるという意味ではない。大字報の写真はフェイスブック・ツイッターなどを通じて広まった。この現象の結果は、反対意見を表出する新しいハイブリッド疎通法なのかもしれない。速くても以前のように温みがある疎通法だ。世界デジタル社会が前だけを見て走っていっている今、韓国が「ペンと紙」という過去に回帰しながら、さらに進んだ思考を全世界に見せるのではないだろうか。 (中央SUNDAY第359号)

  

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