【コラム】職人が地域の発展をけん引しよう
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.09.23 12:23
どこへ行っても有名な伝統飲食店には「〇〇〇ハルモニ(おばあさん)店」という名前がつく。なぜハルモニなのか。郷愁を誘うハルモニが情緒的に客の呼び込みにつながるという理由もあるだろう。しかし何よりもその地域のハルモニが見せてくれた料理への自負心と誠意、技術などがハルモニの手作りの味に対する深い信頼につながっているようだ。過去の日の私たちの周辺には、食べ物だけでなく、韓紙、真鍮の食器など各種生活道具と関係した多くの‘ハルモニ’(職人)がいた。
日本や欧州に行く度にうらやましく思うことがある。多くの高齢者が郷土産業の主役として地域社会を支えているという点だ。韓国はどうか。その間、経済成長だけに目を向けながら忘れて過ごし、今になって観光と接続する固有文化を探しているため、その技術を持つ人はほとんどいない。最近騒ぎになった「伝統技法による国璽製作」詐欺事件もこうした事例の一つにすぎない。