なぜ韓国は中国発粒子状物質への対処に純真すぎるのか(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.06.16 10:50
今春、韓半島(朝鮮半島)上空を覆った粒子状物質のトラウマは今でも生々しい。粒子状物質が空を覆い青い空は消え、都市はもちろん、韓国各地の山と野原がすべて灰色に包まれた悪夢の記憶のためだ。ところが中国側からの北西風が止まり、韓半島上空に留まっていた高気圧が退くと、ソウルの空は嘘のようにまた澄み渡るようになった。だが、いま視野から消えて見えなくなっている粒子状物質はいつでも再来するかもしれないとの警告が出てきた。国際大気輻射学会のソン・ビョンジュ会長(61)は「風の方向が変わっただけで、汚染物質の排出源は変わらずそこにある」とし「粒子状物質の客観的根拠から確保しなければならない」と主張した。
--息が詰まりそうな粒子状物質が空から消えた。もう安心してもよいか。
「全く安心はできない。粒子状物質の排出原因は変わらずそこにある。それでも視野がきれいになったのは、高気圧が東海(トンへ、日本名・日本海)に抜け出て北側の沿海州から風が吹くようになったおかげだ。韓半島(朝鮮半島)の主風方向は中国だが、今は北東風が吹いているため澄んでみえるだけだ。中国で汚染物質の排出が続く限り、西風に乗って韓国に飛来する」