【時視各角】投機屋に食われる中国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.01.25 16:22
先週、上海と香港であった1次通貨戦争の勝者は中国だった。中国は上海株式市場のサーキットブレーカーをなくし、香港では無差別にドルを売って人民元と香港ドルを買った。中国人民銀行は上海・香港市場の主が誰であるかをはっきりと見せた。国際的な投機屋は白旗投降した。
しかし探索戦で一時的な判定勝ちをしたにすぎない。依然として国際市場の「ドル高人民元安」の信頼は揺れていない。米国は金利を上げる雰囲気であり、中国経済は予想以上に速く弱まっている。今年、中国は6.5%の成長を主張するが、鉄道運送量、電力使用量をみると5%成長も疑わしい。今後ヘッジファンドの2次・3次攻撃が相次ぐしかない。
もちろん中国と香港は同じ運命共同体ではない。香港はドルペッグ制が崩れれば金利が上がり、不動産市場が崩壊する可能性がある。香港が1998年、為替市場に19兆ウォンを注入して株式市場の時価総額5%を買い、かろうじてマジノ線を守ったのもこのためだ。ペッグ制に命をかけなければならない運命だ。