【社説】韓国の海を守るのに外交努力を集中すべき
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.10.13 11:34
10日、西海(ソヘ、黄海)の韓国側排他的経済水域(EEZ)で違法操業の取り締まりをしていた韓国海洋警察に抵抗した中国人船長が銃弾を受けて死亡する事故が発生した。この日、中国の違法操業漁船1隻が海洋警察に拿捕されると、付近の漁船4隻が集まり、激しく抵抗した。約100人の中国人船員は10人にすぎない海洋警察に凶器を振り回し、ヘルメットを取って首をしめ、海に落とそうとした。命の危険を感じるほど切迫した状況となった海洋警察は、マニュアルに基づいて空砲弾3発と実弾8発を操舵室の床などに撃ったという。中国人船長の死亡はこの過程で発生した予期しなかった事故と判断される。
海洋警察が韓国の海を侵犯した外国漁船の違法漁獲を取り締まるのは権利であり義務だ。それだけでなく、韓国の海域で正当な公権力を執行する海洋警察に対し、暴力的に集団で抵抗する中国船員に向けて公権力を発動するのは正当な行動だ。韓国政府は中国側に経緯を詳細に説明するものの、事件の本質が正当な取り締まりと対応の過程で発生した不幸な事故であることを知らせ、理解を求めなければならない。