北朝鮮政変時は韓国が主導的役割…WMD流出時は米国が対応(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2009.11.02 08:37
韓米両国が北朝鮮の急変事態に備えた「概念計画5029」を作戦計画水準に補って発展させたことは予期しない北朝鮮のどんな状況にも対処するためだ。「作戦計画水準」は状況が発生すれば直ちに施行することができるという意味だ。韓国の主権が侵害されるという理由で韓米間「概念計画5029」の具体化にはどめをかけた盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府時と対照を成している。
韓米が「概念計画5029」の補完・発展に同意できるものを成立させたのは昨年10月、ワシントンで開かれた軍事委員会(MCM)でのことだ。その年の8月、金正日(キム・ジョンイル)北朝鮮国防委員長が脳卒中の症状を見せたこととかみ合っているという分析だ。特に米国は北朝鮮内部が最高リーダーのもしもの事態などで予測できない状況になった場合、核兵器など大量破壊兵器(WMD)の流出に触覚を立てたという。ウォルター・シャープ在韓米軍司令官が最近、多くの席でこの問題について言及しているのは急変事態が起きたときの米国の関心事をよく示している。韓米が補った概念計画5029の内容は先月、ソウルで行われたMCMで再び報告されたということだ。韓米がこの計画を作戦計画に変えないのは事案の敏感性によるとみられる。南北関係や国内一部の反発を考慮した可能性が高い。金泰栄(キム・テヨン)国防部長官は9月、国会聴聞会で「名前そのものでは作戦計画5029になっていない」と述べた。