【コラム】権力の劇的な瞬間=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.09.03 14:10
朝中関係は不信と冷却だ。その状況は2013年2月、北朝鮮の3度目の核実験から始まった。その時、金正恩政権は誤認した。中国が黙認すると期待した。しかし習近平主席時代は違う。習近平は「中国の夢」を叫んだ。対外政策は再整備された。北朝鮮の核に対する戦略的な態度が変わる。節制と充実の韜光養晦時代とは違った。当時、中国は北朝鮮の核を容認した。米国を阻止する防波堤としての価値のためだ。しかし新型大国の崛起時代だ。北朝鮮の核兵器は障害物となる。北朝鮮の核実験は日本の核武装を刺激する。習近平の外交の構図は北東アジアの盟主だ。韓日米三角体制を揺さぶらなければいけない。このための先決課題が韓国と緊密な連携だ。北朝鮮の核欲望を統制しなければいけない。2日の朴槿恵-習近平会談の焦点は韓半島(朝鮮半島)の非核化だ。
習近平の外交は実利と大勢を組み合わせる。権寧世(クォン・ヨンセ)元駐中大使の診断は明快だ。「中国という空母は大きいが、柔軟で敏捷だ。中国は実用性を驚くほど追求する」。金正恩政権は中国の実用的変身に鈍感だ。