【噴水台】Jノミクスの精神勝利法=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.08.21 16:24
戦いで負けたのに「私が勝った」と思い込む自己慰安を「精神勝利法」という。中国の反封建主義批評家、魯迅が『阿Q正伝』で中国の後進性を皮肉るときに使った言葉だ。主人公の阿Qは町のごろつきに殴られながらも「おれはつまり子供に打たれたんだ。今の世の中は全く成っていない……」と心の中でつぶやきながら自ら慰めた。世界の流れとは異なり、自分一人が雇用惨事に陥っても強行をやめないJノミクス〔文在寅(ムン・ジェイン)政府の経済政策〕執行者にもこのような姿が見え隠れする。
Jノミクスには3本の矢(所得主導成長・革新成長・公正経済)がある。このうちどれ一つとしてまともに成果を出しているものはない。革新成長は速度が出ず、公正経済は「共生誘導」よりも大企業バッシングに偏り投資心理だけを冷え込ませている有様だ。
もちろん、最大の問題は所得主導成長だ。「非正規職ゼロ」「最低賃金衝撃」「週52時間制」が画一的に施行されて雇用供給が滞っている。金東ヨン(キム・ドンヨン)経済副首相さえ「衝撃的」と述べながら、年間雇用目標を32万人から18万人に下方修正し、今年の成長率3%をあきらめた。