【時視各角】韓国、トランプの米国にパンチ食らわした(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.01.03 10:40
両国から途方もない課徴金を課せられ、クアルコムは中国の決定は素直に受け入れる一方で韓国当局には激しく反発した。これに対して相当数のメディアは「国力の差でクアルコムの態度が変わった」と解釈した。実に最もらしい。
だが、一部分だけ暴いでも話が別のものになる。表面だけ見るとよく似ているかもしれないが、クアルコムの立場では全く違う事例だ。中国では「ロイヤリティーがとても高いから低くしろ」というのが全てだった。クアルコムとしては従来の取引企業からの収入は減るが、中国当局の制裁で何もできなかった他社からロイヤリティーを受けることができるようになり、全体の収入はむしろ増えることになった。うれしくないはずがない。
半面、韓国はロイヤリティー過多以外にもクアルコムが自社の特許技術を他の競争企業が使えないように阻んだことを問題にした。クアルコムのビジネスモデルをも規制の対象にしたのだ。特に、クアルコムはこの論理を中国が受け入れて再び規制を加えることを最も懸念しているという。実際、昨年7月、中国当局は韓国公正委と接触してクアルコムに対する制裁論理についてヒアリングした。