【コラム】2017年の住宅市場大乱を避けるには=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.12.03 13:25
2017~2018年の住宅市場大乱説が広がっているのは良いことだ。警戒心を持って経済主導者が総力対応する契機にできるためだ。2年ほど後には韓国の住宅市場がハードランディングして価格が落ち取り引きが途絶えるだろうという警告は説得力ある。今年の住宅許認可と分譲量が過去最大を記録中であるのは普通ではない。これら住宅の入居がピークとなる2年後には市場が供給優位に急反転する可能性がある。しかもこの時は生産・消費の主力人口が減少する「人口の崖」と大統領選挙にともなう政策混乱などもかみ合わさる時期だ。ややもすると世界的な資金事情悪化のような外圧でも加われば事態はひどいことになりかねない。
しかし予告された経済危機はこないものだ。危機説に多くの人が共感すればこれを避けるために急いで行動するはずだからだ。2017年の住宅市場大乱は現在のような状況が放置されそのまま進行した場合の話だ。遅い感はあるが、まだ備える時間は残っている。いかに大きな台風が来てもあらかじめ塀をしっかりと積んで屋根を直しておけば被害を最小化できないだろうか。