【コラム】権力の劇的な瞬間=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.09.03 14:06
天安門は象徴だ。中国はそこで歴史と神話を演出する。新中国(1949年10月1日、中華人民共和国)が宣言されたところだ。1954年、天安門城楼に毛沢東と金日成(キム・イルソン)が立った(建国5周年閲兵式)。城楼がかもしだすイメージは直説だ。両国指導者は血盟を誇示した。そこは朝中関係の心理的要塞だった。
あれから61年、天安門は新しい象徴だ。そこの閲兵式の光景が変わる。3日の中国の抗日戦争勝利70周年(戦勝節)行事でだ。長さ66メートルの城楼の真ん中は習近平主席だ。その中心に朴槿恵(パク・クネ)大統領が立つ。望楼の風景は宣伝的だ。朴槿恵政権の劇的な瞬間が繰り広げられるはずだ。リハーサルから愉快な挑発で作動する。金正恩(キム・ジョンウン)体制は喪失感に見舞われるだろう。記憶の中のその要塞は崩壊する。