大学入試→公務員試験→資格証試験…「一生私教育」に閉じ込められた韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.08.21 15:19
受験生は職業の安定性が低下しているという点を私教育に頼る原因に挙げる。受験生のキム・ジヨンさんは「ソウルの上位圏大学を卒業したが、医学大学や師範大学など、安定した職業が保障された一部の学科を除けば未来に対する不安は他の(中下位圏)大学の卒業生らと変わらない」と話した。同時に、「大学時代には就職に有利な資格を取得して学歴を高めるために、二浪・編入学塾、ロースクールや薬学大学を準備する塾のような私教育市場を離れることが難しく、そうするうちに就職にも失敗すれば公務員・公認仲介士試験の準備のためにまた私教育を受けることになる」と付け加えた。
たとえ就職に成功しても不安が完全に解消されたわけではない。会社で働きながら公務員試験を準備しているイさん(女、33)は「大企業に入っても消耗的な業務をするだけで達成感・安定感を感じることは難しい」として「公務員試験の準備を手放す方がさらに不安だ」と話した。
教育業界はこのような需要を追って大学入試の準備から大人の試験市場まで事業分野を拡張している。大学入試専門塾であるスカイエデュを運営する教育企業STユニタスは、公務員短期学校を運営して公務員試験を準備する受験生を吸収した。最近では公認仲介士短期学校を開設して公認仲介士試験の準備も始めた。メガスタディーも法学専門大学院入試であるLEETを準備するメガロースクール、薬学大学入学試験であるPEETを準備するためのメガエムディを子会社として運営している。また、キム・ヨン編入塾を買収して編入試験も備えている。