【コラム】国家を信じて生きなければいけないのか=韓国(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.11.04 16:00
マルクスとエンゲルスがいま「共産党宣言」を書くなら、このように始めるのは明らかだ。「一匹の妖怪が世の中をはいかいしている。危機という妖怪が…」。
まさに随所に危機がある。通貨危機と金融危機を乗り越えたが、今は投資と金利、物価、消費が同時に底をはう複合危機だ。低成長危機、高齢化危機、早期退職危機、青年失業危機はすでに共に暮らしていく隣人のようになって久しい。
路上の強盗のように直接的に命を狙う危機も周囲にある。建物が崩れて橋が崩壊するのは、決して過去形で終わるものではなかった。旅客船が沈没し、体育館の屋根が落ち、地下鉄の換気口が崩落する危機が現在進行形であることが確認され、未来形でも続くのは間違いない事実だ。