【社説】崔順実ゲートの渦中で次期政権に押しつけた構造調整
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.11.01 11:25
造船産業の構造調整は結局次の政権に持ち越されることになった。韓国政府はきのう産業競争力強化関係閣僚会議を開き、当面は大宇造船海洋を含め現代重工業、サムスン重工業との「ビッグスリー」体制を維持することに最終決定した。代わりに造船産業を競争力と収益性中心に再編し、高強度の自助努力を通じて財務健全性を確保すると明らかにした。何度も聞いたレパートリーだ。こんなことならいったい何のためにこれまで時間をかけ、マッキンゼーに数十億ウォンを払って報告書を作成させたのかわからない。「崔順実(チェ・スンシル)ゲート」の渦中に起きた無責任な決定だ。
韓国政府は「大宇造船海洋を整理し2強で行こうという側で議論したことはない」と明らかにした。当初から大宇造船海洋の整理は政府の計算外だったという話だ。そうこうしているうちに新たな競争力案も事業部門の買収合併や資産売却なしで中途半端に組まれた。不良の主犯に挙げられてきた大宇造船海洋の海洋プラント事業は維持することにした。防衛産業部門を切り離して売却する案も失敗に終わった。政府が出した対応というのはせいぜい時間が過ぎて造船業況が良くなるのを待つというのと変わらない。