「スン冷蔵庫」「G洗濯機」…北朝鮮で人気の家電製品(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.05.12 13:16
かつて北朝鮮では、嫁入り道具のふとんタンス・洋服タンス・食器棚・本棚、下駄箱とテレビ・冷蔵庫・洗濯機・ミシン・扇風機・録音機を、人体の「5臓6腑」に例えて「5ジャン6キ」と呼ばれた。今の雰囲気なら韓国産ブランドで6キが次々と満たされそうだ。
「Kビューティー」ブームを起こして世界を揺るがした韓国化粧品も北朝鮮の女性を魅了している。テレビアナウンサーや俳優・歌手が「朝鮮の人の皮膚によく合う」とし、韓国産化粧品の噂が広まっているという声も聞こえる。香水の場合は名品ブランドのブルガリ製品が流行しているというが、基礎化粧品や色は韓国製品が好まれる。金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の李雪主(イ・ソルジュ)夫人も例外ではない。消息筋は「開城(ケソン)工業団地で衣類ブランドが大量に盗まれるのも、中国産製品に韓国商標を付けて闇市で流通させるのと関係がある」と説明している。国家情報院によると、韓国産製品に関心を持つほどの新興富裕層は北朝鮮人口の上位1%ほどの約24万人という。4人世帯を基準に6万人の党・政・軍の幹部およびその家族を意味する。
一方、慢性的な経済難で国家配給網が崩れると、一般住民は市場に頼って生存してきた。安燦一(アン・チャンイル)世界北朝鮮研究センター所長は「市場という虎の背に住民はもちろん一部の特権層も次々と乗っているが、金正恩だけが実情を知らないという言葉が住民の間で出ている」と伝えた。