「最悪の企業経営者は、社員に侮蔑感あたえる人」=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.12.18 15:20
彼の目に映った韓国企業はどうだろうか。イ院長は「企業が、市場という生態系の中にある生命体であることを悟るべきだ」と強調した。企業の存在理由が、利潤追求や株主利益の最大化にはないということだ。「利潤は企業が生き残るために必要な目標にはなるが、企業の存在理由や目的になってはいけない」として「利潤だけを追ってみれば、利潤はかえって逃げる」と話した。
もともとの事業の本質に忠実であってこそ利潤が従うという「利潤の逆説」だ。彼は代表的な例として創業346年の歴史を持つドイツの化学・製薬企業「メルク」と米国最大のオーガニックスーパーチェーン「ホールフーズマーケット」を挙げた。イ院長は「メルク一族は『医薬品は患者のためのものであり、利潤のための商品ではない』という事実を絶えず思い出して強調していた」として「毎日会計帳簿をのぞきながら市場で激しく競争すると同時に、本質的な目的を忘れず省察する企業が、生態系で長く生き残る」と話した。ホールフーズは2008年の金融危機以降、世界的な景気低迷の中でも毎年10%以上売り上げを引き上げたと同時に、米国政府に遺伝子組み換え農産物(GMO)の表示制施行を圧迫するほど影響力を発揮する企業に成長した。