「日本、北東アジア再編の動き」判断…文大統領が全面戦宣言
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2019.08.03 11:53
8分20秒間かけて読み上げた2500字の発言の終始、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の声のトーンは一定だった。抑揚なく独特の中低音の声であらかじめ準備してきた原稿を読み進めた。ネクタイを締めていなかっただけで服装は普段と同じだった。しかし表現の一つ一つは、これまでの文大統領の公開発言で聞いたことがないものだった。
2日午前に日本が閣議で韓国をホワイト国から排除する輸出貿易管理令改正案を議決してから約4時間後の午後2時、文大統領は青瓦台(チョンワデ、大統領府)で臨時国務会議を開いた。この席で文大統領は「事態を悪化させる非常に無謀な決定」「世界経済に大きな被害を及ぼす利己的な迷惑行為」「加害者の日本が大声を上げる状況を決して座視しない」などの表現を続けた。「我々は二度と日本には負けない」という内容もあった。さらに「今後生じる事態の責任は全面的に日本政府にあるという点を明確に『警告』する」と述べた。
この日の文大統領の冒頭発言は生中継された。文大統領の国務会議での発言が生中継されたのは初めて。青瓦台関係者は「日本のホワイト国排除に政府や大統領がどのような考えで対応していくかについて国民の関心が非常に大きかった。このため速やかに国民に正しく知らせようと生中継を選択した」と述べた。形式は国務会議の冒頭発言だったが、事実上の国民向け談話ということだ。準国民向け談話は事実上、対日全面戦を宣言したのと変わらなかった。