【中央時評】共同体の根本原理が揺らぐ韓国社会…政治革命を始めよう(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.03.21 13:34
事実、独裁と私益に対抗して政治の公的役割と公共性を正しく立て直そうとする試みは理論と現実の両方から続けられてきた。現代だけでもアレント、丸山眞男、咸錫憲(ハム・ソクホン)、ハーバーマスのような政治哲学者から、スウェーデン・フィンランド・ドイツを含む福祉国家と社会民主主義体制の政治指導者も典型的だった。ひとりひとりの解放と安全、自由と平等のために全体の共同体自体を変革したリンカーンとマンデラは個人の幸福が全体の義務という政治の本質を悟ると同時に、妥協・対話・説得が最高の政治手段だという点を実践した代表的政治指導者であり政治理論家であった。
「民衆の幸福が最高の法」という言明は万人の自由と平等を指向する近代共和制の最高原則だった。この時「幸福」は救援または、安全・安寧を意味する。ところで政治だけが「すべての」民衆の安全と安寧を選ぶように保障することができる。なぜなら政治共同体の外には法(規範)と安全がないためだ。人間は共同体=文明の中だけで自由で平等なこともある。