◇「環境への適応」と「エース田中の復活」が急がれる

大会３連覇のために解決すべき課題もある。

日本は今大会１・２次ラウンドをそれぞれ国内のヤフードームと東京ドームで行った。 ドーム球場だけで試合を行ってきた日本の公式球適応問題が新たに台頭している理由だ。

日本のスポニチアネックスは１１日、「気候の変化で代表チームのＷＢＣ公式球対応が勝負のカギになった」と報じた。 湿度と温度が適切に調節されたドーム球場とは違い、準決勝と決勝戦が行われる米サンフランシスコＡＴ＆Ｔパークはオープン球場で、気候の影響を大きく受けるからだ。 現在の米国の天気は日本と違い、気温が高くて乾燥している。 特に０９年第２回大会は２次ラウンドが米国で開催され、適応期間が長かったが、今回は準決勝から慣れない環境で行うことになるため、短い期間にコンディションを調整しなければならない負担と緊張感が伴う。 現在メジャーでプレーしている松坂大輔（クリーブランド）と岩隈久志（シアトル）も口をそろえて「米国と日本ではボールを握る感じが違う」と話した。

日本は１２日、キューバ－オランダ戦の勝者と順位決定戦を行う。 その後チャーター機で米国に渡り、準決勝の前にサンフランシスコ・ジャイアンツ、シカゴ・カブスと練習試合を行う。 練習試合の後、日本代表は１６日、準決勝が行われるサンフランシスコに移動する。 日本代表の東尾投手コーチは「練習試合ではすべての投手がボールを少しずつ投げることになるだろう」と語った。

エース田中の復活も急がれる。 準決勝からすぐに決勝へと続くスケジュールであるうえ、田中が力を発揮すれば日本代表のマウンド運営もやりやすくなる。 今季後に海外進出を狙っている田中としても今大会は非常に重要な舞台となる。


＜ＷＢＣ＞３大会連続で準決勝進出の日本、その底力と残された課題は？（１）

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