【社説】ギリシャ危機は内部戦争で解決できない
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.02.13 12:03
ギリシャ財政危機の終わりが見えない。当初アジア通貨危機とは違った処方を期待したのは錯視にすぎなかった。債務過多に触発された危機は便法で解くことはできない。ついに欧州連合(EU)と欧州中央銀行(ECB)、国際通貨基金(IMF)がギリシャに15日までに承認せよとして強力な財政緊縮案を圧迫している。最低賃金22%削減、公務員1万5000人縮小などが盛り込まれた内容だ。4月の総選挙でどの党が執権しても合意案を破らないという政界全体の合意も要求している。通過危機当時、IMFが金泳三(キム・ヨンサム)大統領と金大中(キム・デジュン)候補、李会昌(イ・フェチャン)候補の共同約束を取り付けたのと似た格好だ。
ギリシャの国民は苛酷な緊縮の中で抗議している。労組は48時間のゼネストに入り、警察労組はデモ鎮圧から手を離した。政界も分裂した。連立内閣の一部閣僚が辞任し、とてつもない政治的混乱が4月の総選挙まで続く見通しだ。これまでは財政改革をめぐりギリシャとEUが戦っていたとすれば、いまはギリシャ内部の戦争にシフトしている。ギリシャ野党は「ドイツがわれわれの尊厳性を踏みにじっている」と扇動している。だが、1300億ユーロの2次救済金融を受けられなければ来月満期となる145億ユーロを返済する道はない。ギリシャのデフォルトは避けられない。ユーロ圏脱退もやはりごり押しカードと変わらない。ギリシャがこれまで耐えられたのもECBにアクセスできるユーロ圏だったので可能だった。