【取材日記】自動車労使交渉、トヨタのようにせよ

【取材日記】自動車労使交渉、トヨタのようにせよ

2017年08月10日10時26分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  現代(ヒョンデ)自動車労働組合が10日に昼間組と夜間組がそれぞれ2時間ずつ4時間の部分ストを強行する。今年に入り初めてのストだ。自動車業界に「8月危機説」が広がる状況で労組は結局6年連続ストの道を選択した。

  66年前の日本でも似た事件があった。いまの現代自動車のように1951年にトヨタ自動車も危機説が広がっていた。当時トヨタ労組も賃金引き上げ・雇用保障という要求事項から一歩も退かなかった。ストなどあらゆる手段を動員した労働争議は約2カ月間続いた。結果は破局だった。使用側は創業者をはじめとする経営陣が総辞職し、労組側も労働者の10%に達する約1500人が仕事を失った。

  以降トヨタ労組は業績が悪そうなら賃金引き上げはあきらめて雇用保障を要求する。実際に日本の長期沈滞が始まった2003年から4年間にトヨタ労組は自発的に賃金据え置きを宣言した。

  結果的に労組の戦略は通じた。各社が人件費の安い国へ工場を移す状況で、トヨタはグループ全体の自動車生産台数400万台のうち75%の300万台を日本で生産する。トヨタ労使は1962年からこれまで無スト記録を継続している。

  本社のゼネラルモーターズ(GM)が世界的な構造調整を推進している状況で韓国GM労組は韓国工場だけ頑なに生産量を保障するよう要求している。かつてルノー自動車スペイン工場でも似たことがあった。2000年代に入り人件費が安い東欧に自動車工場が作られるとスペインの生産台数が大幅に減った。2250人のスペイン工場組合員は生産量保障を要求してストに入った。2000人が解雇され、ルノー自動車は工場閉鎖という極端なことまで考慮した。労組は生産性が高い工場により多くの生産を任せる現実を直視した。生産量をさらに確保するには根本的に生産性を高めなければならなかった。生産性・効率性を高めるため2009年には超過勤務・労働時間を調整しようと乗り出した。

  1匹のウサギをあきらめると工場の生産性は上昇し始めた。その後「キャプチャー」「トゥイジー」「メガン」など新規生産量がスペインに割り当てられた。おかげで2003年の54万7000台から2009年には35万台まで減少していたスペイン工場の生産台数は昨年57万8000台に増えた。結局労組は彼らが本当に望んでいたウサギ(生産量確保)を捕まえた。ひとつを与えひとつを得ることを「交渉」と呼ぶ。現代自動車と韓国GMの労組はいま「交渉」をしているのだろうか?
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