対北朝鮮政策、「包容・圧迫」超えて変化導く「誘惑」を
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.02 11:00
韓国社会の北朝鮮議論は2通りだった。進歩は、南北間の和解協力を通じて北朝鮮を変化させなければならないと言ってきたし、保守は北朝鮮を圧迫して変化させるしかないとしてきた。ところが近頃、北朝鮮を見る韓国社会の見解に根本的な変化が感じられる。パラダイム(思考の枠組み)の転換というに値するほどだ。まさに「北朝鮮が韓国の未来」という考えだ。
3代にわたる世襲と社会主義を守る北朝鮮それ自体が韓国の未来だという話では決してない。韓国が抱えている問題を解いていくにあたり、北朝鮮の問題を根本的に解決しなければならないという考えが広がっているということだ。言いかえれば先進国の門の敷居の前で20年近く躊躇している韓国が、新たな飛躍を通じて名実共に先進国にステップアップするには、どうにかして北朝鮮を含めた「北東アジア全盛時代」を切り開かなければいけないという考えに、進歩や保守の中に共感する人が増えている。北朝鮮を変化させる方法論だけに限定した議論が、より広範囲で未来志向的な議論へと焦点を移しているのだ。