韓国自動車業界の給与、トヨタ・フォルクスワーゲンを上回る
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.03.05 13:25
韓国GMの生産台数は最も多かった2011年に比べて40%近く減った。昨年の赤字は9000億ウォン(約900億円)にのぼった。国内販売、輸出とも減少したが、賃金は着実に上がった。2013-16年の成果給は毎年1000万ウォンずつ支払われた。この期間、基本給は毎年2.7-5%上がった。
GM群山(クンサン)工場閉鎖決定の原因には高コストと労働硬直性が挙げられる。自動車が売れず施設の稼働率が低下しても、労使がコスト削減のための休業や賃金調整に合意できなかったということだ。先月12日にダン・アンマンGM社長が「GMの韓国長期残留は(韓国)政府が資金やインセンティブを与えるか、韓国労組が労働コスト削減に同意するかにかかっている」と述べたのは、高コスト構造に対する不満を表したのだ。韓国GMの1人あたりの給与は2016年基準で年間平均8600万ウォン水準と知られている。退職給与まで加えると平均9700万ウォンを超え、現代自動車よりも多い。
高コスト構造はGMだけの問題ではない。韓国自動車企業は以前から高コスト構造の問題を訴えてきた。その解決策として国内の生産規模を減らしている。現代・起亜車の国内生産比率は昨年末基準で44%水準だ。2006年の73.3%から10年間で半分近く減少した。国内生産ラインは全く増やさず、米国・中国・メキシコなどに工場を建設したからだ。現代車は21年間、韓国国内に工場を建設していない。