村上春樹氏「歴史を書き換えれば結局は自身を傷つけることに」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.11.01 09:49
日本の有名作家、村上春樹氏(67)が先月30日(現地時間)、アンデルセン文学賞を受賞した。授賞式は“童話の父”ハンス・クリスチャン・アンデルセン(1805~75年)の故郷であるデンマークの中部都市オーデンセで開かれた。村上氏はデンマークのメアリー皇太子妃から賞金50万クローネ(約772万円)とアンデルセンの童話『みにくいアヒルの子』を模した銅像を受け取った。村上氏は「古典的な物語とポップ文化、日本的伝統と夢想的リアリズム、そして哲学的な考察を大胆にミックスする力量を備えている」と評価されている。
村上氏の受賞スピーチも話題になっている。共同通信によると、村上氏はこの日の授賞式で「歴史をどれだけ自分に都合よく書き換えようが、結局は自分を傷つけるだけ」と歴史修正主義に厳しい忠告を与えた。村上氏はアンデルセンの作品『影』を引用して、「影の意味」というタイトルの受賞感想を英語で発表した。『影』は主人の元を離れた影がより強大な存在となって戻ってきて主人を殺すという内容だ。