金正日(キム・ジョンイル)国防委員長の‘臥病説’を北朝鮮当局が複数の通路で否定している。 しかし金正日委員長が40日間も姿を見せておらず、次第に既定事実化しているようだ。 金委員長一人に党・軍・政のすべての権力が集中している北朝鮮権力構造の特性を考えると、金委員長の臥病は、権力構造の変化を触発するほどの爆発力を持っている。 最も大きな関心事は内部権力闘争発生の可能性だが、現在としてはその可能性は大きくないようだ。
これを具体的に判断するには、現在の状況を2つに分けて仮定する必要がある。 一つは、金委員長の状態が統治ができないほど悪く、権力が‘空白’になった状況であり、もう一つは、権力運用に一定の‘余白’が生じたものの相当部分は金委員長がずっと統治力を行使できる状況だ。