「日本、物価0.5%上昇しても成功…1ドル=105円が底」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.05.31 08:56
連日、日本の株価を上げながら疾走してきたアベノミクス(安倍晋三日本首相の景気浮揚策)が揺れている。1カ月に7兆円(約78兆ウォン)ずつ自国の国債を買い入れているが、むしろ国債の金利が上がっている(国債の価格下落)。そして株式市場は崩れ始めた。国内総生産(GDP)の2.4倍を超える国家負債を抱えている中、金利が上がれば利子の負担で日本経済が致命打を受けるという判断からだ。30日の東京株式市場で、日経平均株価は前日比737円43銭(5.15%)安の1万3589円03銭で取引を終えた。22日の1万5627円26銭から8日間で13%落ちた。この日、東京外国為替市場では一時1ドル=100円60銭まで円高ドル安が進んだ。
こうした中、ソウル明洞(ミョンドン)銀行会館では30日、韓国金融研究院の主催で「アベノミクス、果たして成功するのか」というテーマのセミナーが開かれた。講演を行ったJPモルガンジャパンの菅野雅明チーフエコノミストは「アベノミクスが成功する可能性は高い」と述べた。
菅野氏はこの日の講演後の中央日報のインタビューで、「アベノミクスは数十年間デフレを経験した日本経済を人為的なインフレ政策で活性化させるためのものだ」とし「現在ではアベノミクス以外の代案はない」と断言した。最近不安定な動きを見せている日本の株式市場については、「変動性が大きくなったが、日本銀行(日銀)の量的緩和政策の影響で今後数年間は株価の流れはよいだろう」と予想した。菅野氏は「安倍首相は外国人投資家にはエンターテイナー」とし「円安と株価上昇というアベノミクスに外国人投資者が興奮している」と述べた。為替レートについては、「1ドル=120円まで円安が進む可能性は小さい」とし「歴史的な平均を見れば、結局1ドル=105円が底だろう」と述べた。