北朝鮮版「太子党」メンバーらが金正哲とシンガポールに同行
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.04.18 08:41
2月に北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)国防委員長の二男金正哲(キム・ジョンチョル、30)がシンガポールを旅行した際、北朝鮮版「太子党」の「烽火組」メンバーが同行したという主張が提起された。北朝鮮消息筋は17日、「当時金正哲と烽火組の一部メンバーがシンガポールとマカオ、マレーシアを旅行しながら10万~30万ドルの掛け金をかけるギャンブルを楽しみ、百貨店で豪華ショッピングをした」と伝えた。金正哲は父親の金正日の誕生日を控え、シンガポールで開かれたポップ歌手エリック・クラプトンの公演を同年代の北朝鮮人らとともに観覧した。
消息筋は、「烽火組は中国の党・政・軍上層部の子弟の集まりの太子党のように、北朝鮮幹部の2世らが集まって作った私的組織で、親の威光を背に主要権力機関に籍を置いている」と伝えた。30代後半~40代初めの年齢で貨幣偽造や麻薬流通などの不法活動で富を蓄え、このうち相当額を金正恩・金正哲兄弟に上納するという。消息筋は、「烽火組メンバーの一部はマカオとマレーシア、シンガポールのカジノのVIP顧客だ」としている。金正哲と烽火組メンバーらの巨額ギャンブルとショッピングの事実がシンガポールとマカオ駐在北朝鮮外交官と駐在員の間に広がり、「人民が飢え国の経済事情は厳しいがぜいたくな生活をしている」という非難が起きていると消息筋は伝えた。