【社説】「アイマウス」補助工学、弱者配慮であり新産業=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.11.26 11:22
ルー・ゲーリック病のような筋肉神経病の患者は、全身が硬直して手足を動かせない。精神に問題ないが、人々と意思疎通できない精神的な監獄に閉じ込められて生きる。大多数の筋肉神経病患者も瞳の筋肉は生きている。障害者が瞳を動かしてコンピュータを操作できるようにする補助機器が「アイマウス」だ。これまでこうした優しい機械が普及できなかった理由は2つだ。機器の認識能力が落ちて使いにくかったのが最初の理由だ。別の理由は、庶民層には思いもよらないほど高価(1台あたり1000万ウォン)という点だ。
昨日、サムスン電子がこうした問題を解決したアイマウスを自主開発して披露した。認識の正確度が高く、価格が5万ウォン(約5000円)台というものだ。サムスン電子は、社会的弱者層には無料で普及させてベンチャー企業に技術を公開すると明らかにした。障害者や高齢者らが独立した生活を可能にする技術的アプローチ方式を「補助工学」と呼ぶ。世界の一流企業は自身の技術力量を補助工学に注ぎ込んでレベルの高い社会還元をする。マイクロソフトの創業者ビル・ゲイツは数多くの補助機器の開発の後援者として有名だ。